カメラボディ:EOS Kiss Digital X

提供:Lens Encyclopedia
移動: 案内, 検索
EOS Kiss Digital X

目次

概要

キャノンのエントリーデジタル一眼レフのひとつ。2006年9月発売。

無印のEOS Kiss DigitalEOS Kiss Digital Nに続いて発売されたキャノンエントリーデジタル一眼レフシリーズ3代目。このライン内で、「Digital」を冠する最後のモデルとなりました。

キャノンのDIGIC II世代のデジタル一眼レフで、撮像素子には2桁番台機を差し置いて先に1010万画素となり、1000万画素越えを果たしています。

DIGIC IIとこの1010万画素撮像素子の組み合わせはやや高感度側に弱さを残したようで、EOS Kiss Digital NまでのEOS Kiss Digitalシリーズと比較すると高感度ノイズが出やすいと酷評する向きもあるようです。

とは言え、ISO-1600でも、このサイトで使用している程度のサイズまで縮小することが分かっていれば十分及第点は与えられますし、L判へのプリントでも虫眼鏡で確認するぐらいいやらしいことをしない限り気がつかない程度の画質は確保していると考えて良さそうです。

先代のEOS Kiss Digital NもDigic II世代のデジタル一眼レフであり、画素数が増えた分素直に画質が落ちたというところ。

この画素数以外での最大の進化は操作性の一新と言うところでしょうか。Nまでの画像表示と情報表示の液晶が別になっていたのを改め、大型の液晶を背面に配置し、そこに様々な情報を表示するようになりました。文字も大きく見やすくなりましたし、晴天下の明るい場所での視認性も大幅に向上。画質ではなくこういう部分にこだわる方には大きな進化と言えそうです。

また、これまでの少々使いづらい配置になっていたフォーカスポイントが9点に増え、すなおな構図を作りやすくなったのは評価できる点かと思われます。

仕様等

商品の詳細な仕様はメーカーのウェブサイトを参照ください。

画素数

概要でも書いたとおり、1000万画素を超えてきました。3888×2592=10077696で、1010万画素との表記になっているようです。

EOS Kiss Digital Nからは、3割近い画素数の増加で解像感があがったかと聞かれると正直微妙な感じがあります。これぐらいの画素数向上の恩恵を受けるためには筆者がいつも使っているキットレンズやフィルム時代のレンズでは少々力不足なのかもしれません。

ISO感度

とあるレンズを同じ露出でISO感度を変えながら撮影してみました。

ISO-100 ISO-200 ISO-400 ISO-800 ISO-1600

完全に同じ被写体を撮影しているわけではないので厳密に比較が出来るわけではありませんが、ISO-800あたりからやや使用をためらう人が出てくるのではないかと言うところでしょうか。

ただ、この絵は等倍のものを切り出していますので、画素数が増えている分、このノイズをごまかすための情報もまた増えていますからISO-1600までそれなりに使えることは間違いありません。

問題はこのようなモノトーンの絵ではなく、鮮やかな色彩の再現の方。

ここで紹介しているサンプルでは絶対にわからないような、実際に使用したときの色のりの悪さと言う部分は作例を作りつつ検証を進めて行きたいと思います。

バッテリー

EOS Kiss Digital Nと共通のNB-2LHを使用。

Nでは、相当に省電力ということで無印の1100mAhから720mAhへと大幅に容量を小さくしても撮影可能枚数が増えたのに対し、NからXでは劇的に撮影可能枚数が減少してしまいました。

操作性を取るか、電池の持ちを取るかで評価が分かれるところです。運動会用にはこの電池一個では足りないと感じる方多数なのではないかと思われます。

そのせいか、XやNを使用している方の中にはバッテリーグリップを追加で購入される方が多く、キャノンの戦略なのかとちょっと考え込んでしまうような仕様だったりします。

雑感

時にその場の雰囲気を捉えるためにアンダー気味に露出することがありますが、このボディでは高感度時にアンダーに撮るのは御法度と言えそうです。

ISO-800程度までならまだしも、ISO-1600を使用してアンダーに撮影を行なうと、先代のN無印では感じることのなかった「色の浅さ」をはっきりと感じることになります。

そのため、アンダーに撮りたいときはカメラが言うとおりの露出でRAW撮りしておいて、後で現像時にアンダーに調整しなおすと言う方法を取るべきかと思われます。

さすがに少々高画素化を急ぎすぎたのではないかと感じてしまう部分です。

未確認情報

EOS Kiss Digital X には、N と比較して劇的に撮影枚数が減少した前期版と N 比較で許容範囲内の減少に抑えられた後期版が存在するのではないかと思われます。

前期版ではNB-2LH満充電で300~500枚程度ですが、後期版では500~700枚程度は撮影できるようです。N では平気で800枚ぐらい撮影できていましたので(CIPA基準とは別で、実際に使用したときの撮影枚数と了解しておいてください)、500~700枚と言うことであれば背面液晶の大型化や操作系の見易さわかりやすさと言う改善を考えると十分許容範囲と言えるかと思います。

あくまでもこれまで使用した EOS Kiss Digital X 数台を比較した結果で、明らかに電池の持ちが違う個体があることから推測した情報です。個体番号を控えておけばこの推測にもそれなりの根拠があることを証明できたかもしれないのですが。

現在手持ちのXのうち、電池がよく持つ個体の番号は14108xxxxxとなっているようです。

作例

Canon

SIGMA

TAMRON

リンク

EOS Kiss Digital X(S) 背面
個人用ツール