カメラボディ:EOS Kiss Digital

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EOS Kiss Digital

目次

概要

2003年8月、キャノンが満を持して放った EOS Kiss のデジタル版。フィルム版がまだまだ商品の中心であった中、このEOS Kiss Digitalの登場がその後のデジタル一眼レフ化への流れを決定付けたとでも言うべき商品。

正確なところはわかりませんが、ハイアマチュア向けの製品として作られたEOS 10Dの内部構造をそのままに、エントリー向けに機能を削って商品化したとのうわさがあるようです。撮像素子もEOS 10Dと同じAPS-Cサイズ(レンズ等の35mm換算時1.6倍)で有効画素数600万画素(3072x2048)のものを使用しています。たしかに、EOS 10Dと非常によく似た感じの写り方をします。ただし、高感度耐性はEOS Kiss Digitalの方が高い印象があります。一概に同じと決め付けることもできないような感じです。

仕様等

商品の詳細な仕様はメーカーのウェブサイトを参照ください。

画素数

3072×2048で、おおよそ630万画素。他メーカーの600万画素クラスがほとんどぴったりの600万画素であったことを考えると、微妙に得をしたような気分にさせる画素数です。

ただし、コンパクトフラッシュへの書き込みはこの当時では速かったのかもしれませんが、今使用してみるとやや遅いなぁと言う印象は否めません。 この程度のサイズであればもっとテキパキと書き込みや読み込みが行なえないと撮影のリズムがくずれる感じを持つ方もいるかもしれません。

メディア

保存用のメディアはキャノンのデジタル一眼の共通とも言うべきコンパクトフラッシュとなります。

もともとのボディ自体がそれほど高速な読み書きをサポートしているわけではないようで、133倍と言われる低速なものでもこのボディで使用するには十分と言う印象です。

仕様のページを見ると、2G以下のコンパクトフラッシュにのみ対応しているように読み取れるのですが、実際に試してみると、8Gのコンパクトフラッシュは問題なく使用することが可能でした。 メニューから初期化を実行する際もきちんと全領域認識できているようですので、このボディ用にすでに流通が減りつつある2Gまでのコンパクトフラッシュにこだわる必要はなさそうな印象です。

ISO感度

ISO感度は、基準100で、200、400、800、1600をサポートしています。

最高感度の1600も、意外なほど使えるとの印象があります。もちろん被写体にもよりますが、夜の室内でISO感度を上げたいとき、画像の乱れや発色の悪さを嫌って、800までに抑えなければなどと考える必要はないような印象です。

もちろん、等倍での鑑賞をメインに考えていると言うことであれば高いISO感度を設定することにためらいがあるかもしれませんが、ウェブに公開する程度の画像であれば、100~1600まで全域使用可能と考えて良さそうに思われます。 この時代のデジカメではありますが、さすがに画素数に無理をしなかったことがこの高感度耐性を生んでいるのかもしれません。

ISO-100 ISO-200 ISO-400 ISO-800 ISO-1600

ここに示したサンプルは、暗い部分の方がノイズの感じがわかりやすいだろうということで、カメラのレンズを撮影したものの中央部を等倍で切り出したものとなります。

さすがに等倍で見るとISO-1600の荒れ方はひどいと感じるかと思いますが、次の画像サンプル(F4.5、1/50秒、ISO-1600でRAW撮影後、現像して320x480に縮小)を見ていただいて使用できるかできないかを判断していただければ良いかと考えます。

ISO-1600 縮小

正直、これが初期のエントリー機の最高感度での撮影であることが自分でも信じられません。

バッテリー

中級機の標準とも言うべきBP-511系のバッテリーが使用可能です。

BP-511Aも問題なく使用可能であり、バッテリーの使い回しという意味では非常にありがたい部分となります。

新しいキャノンのカメラでは互換電池を排除する方向に動いているようですが、こういったカメラでは安くで容量の多い互換バッテリーは価値あることもあり、キャノンのこの方向性は必要なのかもしれないですがあまりうれしくないというところでしょうか。

作例

Canon

SIGMA

TAMRON

リンク

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